少々更新が滞ってしまいました!今回は短いです。
5、新社会人生活
その後、私は何とか就職が決まり、友人たちもそれぞれの道に進む。社会人生活は人間関係や労働時間、お給料等についての悩みごとが多く、よく集まっていた。
新しい生活で、こつこつ積み上げていた健康へ向かう生活はあっさり崩れた。ネガティブ思考の思い込みによるストレスで心は暗く、冷えも強まり、月経は重く、食生活は不規則になっていった。でも必死で、普通になりたいって頑張っていた。
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肩こり、むくみ、冷え、(病院で処方された薬を飲まなければ慢性的に)便秘、毎月の月経前の感情の振れ幅と食欲に、月経痛に悩まされることが当たり前になっていく。体も心も面白いもので、痛みに慣れると、痛みを痛みとして感じなくなって“ふつう”と認識しはじめる。同じような不調友人と笑って「毎月のほとんどがつらいね」って話してたけど、今考えると、びっくらぽん(古い。だけど母は時々今も使っている)。自分の体の声(悲鳴)に気づいてあげられなかった。
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社会人になってからも、「しばらくの間は定期的に検診を行ってくださいね」と言われていたので、手術後は1ヶ月、3ヶ月、半年、と間隔を徐々に伸ばしながら検診に行っていた。
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ちなみに、私の緊急手術はざっくり言うと【片方の卵管が炎症を起こし閉じてしまい、更には腸壁とくっついて炎症を起こし、腹水が溜まっている状態(様々な細菌のチェックをしてもらったけれど、手術後は何も出なかった)】を解決するために行われた。
病名もあったのだけど、実は、その後の定期検診で、奇跡的に卵管の詰まりはなくなり、セカンドオピニオンで訪れた先生にはまさかの「うーん、病名はちがっていたかもしれませんねえ…」と言われた為、病名は休学届の診断書で見かけた以降、あまり必要なくなってしまって、すっかり忘れてしまった。
体が回復し、心が癒えたから、執着することが無くなったのも理由のひとつだとは思うけど。
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この頃、私はどこかで、病気になったけど前よりも元気にならねば、親や友達を安心させねばと、またもや謎の方向に頑張るエネルギーを注ぎ、おおばかものさは抜けきれていなかった。私の優しさも、間違っていた。
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そして残念なことに、この後にやってくるPMSがひどすぎて休職する日を迎えるまで、変な気合いで体の痛みをのらりくらりと誤魔化して生活していた。
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その日は突然やって来た、というセリフがあるけど、大体そんなことは無い。必ず、積み重ねがあって結果として現実に何か起こる。
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得丸稚代