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アロマと私が出逢うまでの体験記⑥PMSと不定愁訴

  • 6、PMSと不定愁訴

 

24歳の冬、何を食べても胃を鷲掴みにされる様な痛みが走るようになった。

食べる内容か、量か、原因がわからない。量を減らして、胃腸に優しいものを食べてもますます痛みが強くなって、水を飲んだだけでも胃が「ぎょえぇぇ~~~~~!!!」と、悲鳴を上げるようになってしまった。私の母は胃痙攣に悩まされた時期があって、よく背中を丸めて苦しそうに横になっている姿を見ていたので、同じ症状なのかなと感じて、病院へ。

予想に反して胃カメラ検査の問題はなし(「…きれいですね~」とも言われた。とほほ)。
点滴を打って一時的に治まっても、何かを口にするとまた、同じことを繰り返した。

自分でもかなり衝撃だったけど、なんとこの私が、ついに食べることや飲むことを楽しくないと感じる日がやって来てしまった。今回は原因が分からない。なんだろう、どうしてなんだろう、原因を探すために手帳を見ていて、はっとした。胃の痛みは、3ヶ月前くらいから、月経の始まる1週間前頃に起きていた。

 


PMSという言葉は知っていた。

高校生の頃からの激しい生理痛、月経前の一定期間、怒りや落ち込みという感情の揺らぎ(家族や恋人への八つ当たり)、白砂糖のたっぷり含んだチョコレートや炭水化物、味の濃いものへの執着と欲求があった。

もう、こんな自分を辞めたくて、解決策はないだろうかと本やネットで調べていた時、【PMS(月経前症候群)】という言葉を知った。はっきりとした原因はまだ解明されていないけれどホルモンやストレスの影響と言われるPMSは、改善方法として①食生活の見直し②冷えの改善③性格改善(ものごとの捉え方を変える)④ストレス解消方法を見つける。

今ではお客様に「冷やしちゃだめですよ~!食生活の見直しを!」とお伝えしていますが、あの頃の私は本当におおばかものだったので、知識として知っていたのに「私は大丈夫」という謎の自信があり、季節を問わず首や足首を出したり、体の声を完全に無視して、味の好みや価格を見て食べたいものを好き勝手に食べていた。感情を爆発させては自己嫌悪にハマって、もはや、悪循環の渦の中へ…

今自分で振り返っても、多分誰がどう見ても、体調不良になる道まっしぐら、だった。

自信があっても、日々の行動がその自信を裏付けるような積み重ねていく毎日じゃないのなら、運ばれちゃいますよね、救急車で(当時は歩けない程の痛みがぐっと一気に押し寄せてきてどうにもならなくて、お世話になりました)。

手帳を見ながら、点と点が線で繋がっていく。まさかPMSでこんな症状が出るなんて。あらわれ方や程度には個人差があると知っていたけど衝撃だった。

この時、やっと、自分とちゃんと向き合おうと決意した。

食生活など日常を変えるべき点は沢山あったけれど、根本的な性格に問題があるだろうと感じたからだった。心と向き合おう。自分というものを知ろう。そう考えて、あることを決意した。

 

 

 

得丸稚代